● 現金 ●
最低限、現金だけでも持って捕まって欲しい。
だって必要なんだもん、絶対じゃないけれどあったほうが絶対にいい。
絶対なのか、絶対じゃないのか!
じゃあ…
いくら位? 刑務所まで行く予定なら最低10万は欲しいネ。(個人の感想です)
今まで見た持ち込み最高額は、400万を持ってパクられて来たおっちゃん。
管理の人間が、よせばいいのに他の収容者から見える位置で勘定してンのよね、指にツバつけて枚数連呼しながらさ。
留置に入った以上はキレイなお金なんだろうけど、笑ったわーアレには。番町皿屋敷かっての。
もちろん、不良は黙ってない罠。しっかり留置内で取り調べされちゃってるモンね、可哀想に住所から何からさ。
カツアゲしといて 「 なんかあったらオレんトコ来いや 」 ってやつ?あんな感じ。
くっだらネーよなー、留置なんかで搾取してる不良なんてカスだよ、カス。もともとみんなカスじゃん…仰るとおりですよ、パイセン!
イジメるやつとか、死ねばイイと思うわ。 お前もな… いやーん泣いちゃう。
なんかさ、留置にいると異様な正義感が湧いてくるンだよね。
あれ、なんだろね。バカが周りにいっぱい居るからかな。お前もな、はい…すいませんバカでした、忘れてました。
ムショでは絶対にケンカしないけどさ、留置・未決はマンガだからね、湧き上がるナゾの正義感で弱い者イジメにはイケイケで突撃ですよ。
自分のコトはしっかり棚に上げてさ。パクられたら棚卸しはしないってか。
( マンガ = 余裕・いい加減・規則がゆるい・ふざけている状況…等々、懲役スラング )
その人は風俗店の店長さんでさ、店空けるの不安だからっつって金庫のお金全部持ってきたんだと。
それを犯罪者たちに見られちゃってンだから、泣きっ面に懲役だよなあ。
ちなみに逮捕されたら釈放されるまでは、自分で現金を持つことはない。
未決から刑務所への移送時に持つ場合もあるけど、封筒に入ってるからね。
刑務所でさ、ある幹部職員が小銭を「 チャリーン 」と落とした現場に遭遇したコトがある。
めっちゃ懐かしい音でした(笑)脇見厳禁なのに、懲役みんな反応しちゃったモンなあ。
お金の音、小銭の音なんて久々に聞いたわー!っつってさ。シャバっ気が出ちゃって大変だよ。
それくらい現金は目にしなくなるのよ、アタシたちったら。
さて、次いこうか…って、なんか1つ紹介するだけで、スゲー長くなってない?
余計な話をブッ込むからですよね、わかっちゃいるけど書いちゃうンだよなあ。
今まであまりこういう話は周りにしてなかったからさ、ついついアレコレ言いたくなるんですよ。
● 携帯電話 充電器 ●
事件に関係し必要と判断された場合は証拠品扱いとなり、裁判が終わるまでは返却されないので注意。
それ以外だと起訴されれば、押収品でもキミが収容されている施設に返却される。
押収すらされていなければ、留置に預ける形で持ち込みは可能だ。
忘れがちなのが、充電器である。
なぜ必要かといえば、返却された先が留置場であれば、そこの管理によっては中でおまわりさんが携帯を充電してくれるのだ。
返却が数週間、1ヵ月以上かかる場合は充電が切れているコトがほとんど。
シャバに宅下げして充電してもらい手紙や面会で内容を確認、それはとても面倒な話。
留置で充電できれば、返却済みの携帯をすぐに確認できる。
警察署のありがたい電気で充電されたら、君のヨゴレた携帯もすっかり浄化されるだろう。
押収されたらデータが消される? 勝手に消されることは事故でもない限りないので安心だ。
携帯を見ることができれば、友人知人の住所や連絡先を確認できる。
そうすれば手紙連絡も可能だ。面会してくれる人が居ない場合、居ても逮捕されたことを秘密にしている場合、必要な連絡先を知る手段は限られるからね。
留置場で携帯なんて使えるの?
ビギナーはこれだから困る。
知ったかぶりしてる奴が、留置場で携帯は保管されるので見れない云々~と書いているのを見たことあるけど、初犯坊主か法律しか知らないカタギの方でしょうね。
管理され手元に無いのはホント。でも絶対にそれを見れないなんて言い切れるわけ?
未決になれば法務省の管轄である。
管理している人間も収容者に対しては、それなりにしっかり対応されている。
だって、収容者は起訴されている被告人がほとんど。確定はしてないけど、疑わしい奴ばかり…加えてほとんどはリピーターの懲役だしね。
一方、留置は違う。起訴前の被疑者が大半を占める。
中には、数時間で釈放される人間もいて、ほとんどシャバに近い人たちが出入りしている。
だからこそ、管理の人間もそれほど厳しい対応は取りにくい…という側面があるんやで。
すぐシャバに出る人間に、中で受けた理不尽なコトをあれこれ騒がれるのは面倒この上ない。
そして、それに乗っかり恩恵を受けるのが…すぐにシャバに出れない懲役である。セコい!
未決も留置よりはしっかり管理されているが、ムショに比べればマンガである。
また話がそれましたね、すいません。
えっと、つまり留置場にいる間に携帯が返却された場合はチャンス。
もちろん、電話をかけるコトは賄賂でも渡さない限り無理だ。素人がするコトじゃない。
しかし、携帯を確認するコトは絶対に無理というわけではない。
それなりの理由を自分で考えて、管理する側のおまわりさんに度量があれば、電話連絡はしないという約束で、管理の目の前で携帯を触らせてくれる留置場もある。
実体験だから間違いはない。それなりの理由? そこまで指南する気はない、気合で!(笑)
知らない奴は知らない、けど知っている懲役もいる。
留置も未決も刑務所もそうだが、法律は同じでもそれを扱うのは人間だからね、前も言ったけど。
管理する人間によって処遇は絶対に変わってくる。良くも悪くも、だ。
自分が見た一度きりの体験を、さも全てみんな同じだと言わんばかりに説明する初犯坊主が、間違った情報を世に送るシーンはもうウンザリだ。
キミのみた施設ではそうなのだろう。でもそれが当たり前じゃないんだよ、色んな刑務所行ってごらん。
行かねーよ、お前が8周ぐらいしてこいや!なんて言われそう。 うーむ…言い返せない(笑)
まあまあ、
大阪でも東京でも入った留置では必ず携帯確認できたよ、あくまでオレの場合は…だけどさ。
もちろん、この話も絶対ではない。留置次第では、厳しく対応するところもあるだろう。
留置場はホント、場所が変われば処遇も激しく変わる。
昔は吸えたタバコだって、運動場で本来吸うことが当たり前だけど、房内に灰皿おいて吸わせるトコだってあった位だ。
マンガは差し入れ禁止という所もあれば、近くのコンビニにある雑誌なら何でも言えば買ってきてくれる留置もあった。
他に、留置でお菓子が買えるなんて言う奴もいるが、逆に買えない所だってたくさんある。
今は留置もどんどん未決と同じ処遇にしていくみたいだから、そのうち全国区で留置でも甘シャリが手に入るようになるかもね。
昔、未決でも願箋書いて携帯のアドレス帳確認した記憶があるンだけど、なんだか不確かだ。
ひょっとしたら勘違いかもしれないので、未決では携帯は直接触れないと思った方がいい。
携帯は契約のこともあるからね。本人以外が解約するとなると、今は法律も厳しいので弁護士か家族の協力は必須だよね。
逮捕されても解約しない利便性もある。
生きてる番号を持っていればさ、留置とか未決、ムショで知り合ったカモ…もとい、新しいお友達に教えて連絡付けるのに便利だからね。
オレはしませんよ、そーいうヤカラもいるという事実。
経験上、いくら意気投合した相手であっても連絡先の交換は応じないのが正解。携帯は解約したと言おうね。
相手は犯罪者なんだから、大丈夫と思っても決して油断はしてはいけない。と、犯罪者が語る矛盾。
留置や未決、刑務所で見せる人間性と自由なシャバの世界で見せるそれは、犯罪者によって全然違う者がいる。
ま、当然か。君たちだってプライベートと職場は分けていることもあるもんね。
ポン中なんてネタ喰って人格変わっちゃって、付き合いきれないパターンもあるし、お酒で変貌する奴もいるからね。
自分以外の犯罪者に気を許してはいけない。なんつって。
逆にこういう場所だからこそ人脈広げようとするヤカラもいる。
在籍だけはしてるから、現役名乗ってカタギ相手に偉そうにしていても、そういう奴に限って仲間内でウワサになってたりするンだよなあ。
そしてシノギになりそうな奴を探してるンだよね、お金の匂いに反応しますって顔してるもんなあ。
ほんと、懲役って腐ってるよね。それでいて、臭っていても自分じゃ気付かないンだよなあ。それ教えたら怒るしさ。
その場限りで調子合わせて、ハイハイ言ってるのが一番だよ。もちろん、まともな現役もポン中もいるけどね。
言い忘れたけど、私も充分腐ってるからね、だいじょうび…自覚してます。
● 洗面道具は不要だが、タオルがあれば持つべし ●
いやー、2つ書いただけで、めっちゃ疲れちゃうンですけど、原因は全部自分ですよね。
シャンプー・髭剃り・石ケン、歯ブラシ、歯磨き粉
およそ旅行に持って行きそうなものは、大抵入らないので不要である。
ポンプ類、チューブ類は不正物品の混入を警戒して留置も未決もムショもシャバからの差し入れは不許可。
髭剃りは電動のものが留置に備え付けである。T字も用意するところもあれば、電動だけの場合もある。
歯ブラシ・歯磨き粉は留置が取り扱っているものを買うかたちで使用する。
お金が無ければ、官物だ。タダになるから安心して欲しい。
石ケンは共用の場合もあるし、石ケン箱を貸し出して石ケンは購入というパターンも。
タオルも同様である、共用および購入か貸し出し。
ただし、留置によって切手以外すべてが無料で貰えるところもある。
無くなったら言えばまた無料で貰える。なんて素晴らしい世界でしょう、納税者が知ったら怒るよ。
ただ、タオルは良いものがあれば欲しい、という場面がある。
どこへ行っても今後シャバにでるまで、バスタオルは使えない。
施設によってはスポーツタオルのような、タオル以上バスタオル以下ですらアウトと言われるコトもある。
風呂上りの濡れた体と髪を拭くのに、一枚のタオルで太刀打ちしないといけないのだ。
この場合のタオルって、皆さんが想像する大きさのタオルである。
懲役はタオルに異様なポリシーを持つものが多い。
それが色だったり、織り込まれた毛糸の数であったり、毛足の長さであったり。
長いほうが便利、拭ける面積が大きいからね。でもその長さが命取りとなり、不許可になるコトが多い。
だから、懲役にとって良いタオルとは、色が鮮やかで柄が無いもの。(柄で弾かれることも)
そして、毛足が長い吸収力のあるタフなもの、だ。
未決に行けば、また新しいタオルを用意しなければいけないことが多いが、留置に居る間もタオルは重要なので、持ち込みが出来るなら持って行くべき。
差し入れする立場なら、長すぎず単色カラーでもありきたりな色ではない、毛足の長いものを選ぶといい。
汚れの目立たない黒なんてオススメだ。目立つし間違えて人のを使う心配もない。
シャバに居る人間が心配して、洗面道具をあれこれ差し入れするのは控えるべき。
ただ、タオルとかハンカチはね。留置でも入る所が多いので、一度確認してみるのもいい。
サニタリー用品とか言えば、オシャレなのかい? え、違う? 洗面道具って若い子も使う言葉なの?
大丈夫、独り言です
とりあえず差し入れするなら…週プレなどの週刊誌、あとは現金が一番。それを入れときゃ、何か欲しければ自分で買うし、買えない物は手紙でリクエストしてくるはずだ。
● メガネケース コンタクトケース ●
メガネをかけていなければ関係ないが、普段メガネをかけている、または場面でかけるコトがある場合は、メガネケースを持っていこう。
いつも使っているものでOK.入らないなんてコトは、よほどのいかついケースでも無い限り考えられない
(ダイヤが散りばめられてるとか、付属する別の機能が付いてる…目覚まし時計とか)
寝てる時はメガネを外すよね。コンタクトも一緒のはず。
それらの保管方法は房内だったり、部屋の外のロッカーだったりするが壊れないようにする為にもあったほうがいい。
コンタクトの洗浄液は留置次第。新品の持ち込みなら許されるとこもあるし、差し入れも持ち込みも不可で、自前で購入(自弁)させられる場合も。
お金が無い時でも日常生活や読み書きに支障がある場合は、向こうでも対応してくれるから、相談してみよう。
留置備え付けのメガネを完備してるところだってあるのだ。
● 診断書 ●
何か薬を普段から飲んでいて、それが医者の指示であるならば、処方箋や診断書を持っていけるなら持ち出そう。
薬は持っていっても飲ませてもらえない。必要と判断すれば警察署から病院に行き処方箋を貰うかたちか、医者が訪れる健康診断の日まで待ってからの対応になる。
まあ、大抵毎日飲んでいる薬は警察の方でちゃんと用意してくれるから心配ない。
その際、診断書や処方箋があれば話は早いので、あるなら用意すべきだしシャバの人間が差し入れしてあげてもいい。
加えて、食べ物等でアレルギーがある場合も同様だ。
食事は一緒に同じものを摂るのが基本なので、食べると体調に変化があるものは早めに申告すべし。
金属アレルギーで手錠がちょっと…なんつって申告してたツワモノもいたが、普通に嘘とバレてたわ。
お前、素手でバールもって押し入ってたやろ! なんて突っ込まれちゃってさ。
でも、本当だったらどうなるんだろうね。ま、どうでもイイですよね、皮手錠というモノもあるしさ。
色々書いたけれど、忘れちゃってるものもあるかもしれません。
その時はまた書きます。
これが足りないだろ! なんて懲役太郎からのツッコミがきたらどうしましょ。
どうもしないが。
あと、封筒、便箋、切手くらいか。
こんなん、普段家に無いでしょうに。留置ですぐ手に入るし、拘りがない限りは優先度低いよなあ。
ネット関連、賃貸、保険、金融系の契約書辺りも考えたけどさ、緊急性は低いし弁護士に頼めるし、留置の生活に直接は必要ないからね。
免許証、クレジットカード、キャッシュカード類も財布を持って入った以上は現金と一緒にあるだろうし…どうせ金庫に入れられちゃうからなあ。
こんなモンじゃない?
ナニガ? …すいません、独り言でした。しつれいしまーす