友人や家族が逮捕された時、どうすればいいの? | 全然パラダイス

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いつか来た道

「○○が、パクられたらしい」

そんな経験はないだろうか。

あなたの元に逮捕されたという話が届く頃には、逮捕直後のトダバタは既に終わってるはずだ。

逮捕容疑次第では、ヨンパチと言って逮捕後48時間で釈放される場合もあるけどね。


というか、まず自分が逮捕されちゃった前後のドタバタを何とかしてみようか。



普通さ、パクられた瞬間から弁護士以外への連絡は許されない。

ま、当然だよね。証拠隠滅、共犯がそれに気付いて逃亡の恐れもあるしさ。

しかし、逮捕前の任意の状態なら携帯で連絡できる。気合いで!(笑)

つまり「○時○分、○○の容疑で逮捕」と告げられ権力を執行されるまでは、君に猶予は残されている。




ルールその1

逮捕されちゃう前に誰かに連絡するんやで!



職質中で自分がヤバいものを持っている、けどまだ見つかっていないのなら、然るべき所へ連絡を入れるコトができる。
しかし、こういう時に限って誰も電話に出ないのは、マーフィーのおかげ。

令状を持って家宅捜索をされている最中でも、逮捕状を執行されていなければ、強引にでも携帯を使って外と連絡が取れる可能性もある。


逃げるなよ!

警察を見て逃げるのは、犯罪者だからだ。

目が合っても逃げない奴は、よく訓練された犯罪者なので逮捕。 ヤダーエローイ!


ま、冗談はさておき。

連絡する必要もないと思うのなら、別だ。

刑事が家捜ししてる間、のんびりタバコを吸うのもいい。逮捕されたら吸えなくなるからね。

このタイミングで、お菓子やお酒に手を出すツワモノもいる。パクらたら最後、酒なんて出所するまで飲めないからさ。

まあ、私は酒もタバコもやらないので、ブルボンのお菓子に走るタイプである。


しかし、だ。

突然の見知らぬ男たちの来訪で、呆然としている暇なんてキミにはないのだ。

矢継ぎ早に質問されようとも、慌ててはいけない。

捜索が終われば逮捕状が執行され、確実に連行されるのだから。

そうなれば、今いる部屋にはしばらく戻れない。君が無実で無い限り、だ。




どうして外部に連絡が必要なのか?


来月の家賃は?光熱費の支払いは?郵便物の受け取りは?仕事場への連絡?家族友人は知ってるの?仕事やプライベートの色々な予定や約束はどうするんだ?

この場所に、今月中に戻って来られるのか?来年か?まさか再来年?

現金を持って逮捕されたのか?銀行にある?それは誰が引き出して持ってきてくれるんだい?留置も未決も刑務所も、現金次第で居心地は雲泥の差だ。

心当たりのある君ならば、ヨンパチ(48時間)だけで、勾留延長はされずに釈放されるなんて考えていないだろう。

そうなると、逮捕後にシャバに出られるタイミングは、起訴後に保釈申請が認められたとき。

もしくは、罰金や不起訴・処分保留で釈放された場合が最短だ。

微罪にせよ、起訴されるか否か…それには1週間はみるべき。

事件次第だが、通常は起訴されるまで逮捕から1ヵ月は掛かると思った方がいい。

再逮捕されれば、3ヶ月以上留置に居ることだってある。

未決にも刑務所にも行かせて貰えず、2年近く留置に居る奴だっているから、困っちゃう話だ。

刑が確定すれば、無実の罪で20年以上拘禁されていた人間だっているんですよ。

月々の支払いや、クレジットカード、免許の更新など、拘禁されている間はどうするの?東京オリンピックはシャバで見られるのかい?


逮捕されれば、48時間以内に検察に送られ勾留延長を打たれる。

ここで延長されなければ、めでたく釈放だ。

まあ、みんな普通に延長されるけどね(笑)そうなれば更に10日間は勾留が続く。

普通はこのタイミングで手紙を出したりシャバに連絡が取れるようになる。

手紙と切手を買うお金があれば、だが。

刑事に家族へ連絡を頼むコトも出来る、逮捕された事実だけ教えてくれるのだ。

家族に知られてもいいのであれば、そうするといい。


しかし勾留延長手続きの際に、接見禁止処分になれば弁護士以外には面会も手紙も一切認められなくなる。

その弁護人だって国選であれば、逮捕後すぐに君の担当が決まるわけではない。弁護士もいない、誰にも連絡を取らせてもらえない、どうしたってそんな期間が生まれる。

昔は起訴されるまで国選弁護は付かなかったんだよなあ。

取調べも全てが終わって起訴された後に、やっと弁護士が面会に来ても後のカーニバルである。

つまり取り調べに対する対応や供述内容へのアドバイスは、同房の犯罪者が頼り…

ここで値打ちつけて初犯の人間から相談料とるバカも居たからね、セコい!

今は逮捕後48時間過ぎて勾留中であれば、大抵の事件で被疑者弁護が付くからイイよね。

窃盗、シャブ、詐欺、若い君たちがやりそうな犯罪をしっかりカバー、サイドギャザーで多い日も安心。


早めに誰かと連絡が取れれば、それだけ色々な心配も少なくなる。対応して貰える。

つまり、君は事件のことにだけに集中できる環境を作れるようになるのだ。

これはとても大切なコト。

不自由な身になれば、あれやこれやしたいコトはあれど一切出来なくなる。

そのフラストレーションを抱き続けながら、事件に対する不安や悩みにも対応するのは非常に困難なこと。

必ず、シャバに居る人間の助けが必要になる。友人知人、家族の助けが。

だからこそ、外部への連絡が大切だと私は思う。だからって証拠隠滅すんなよ!諦めろ(笑)


逮捕状を執行されたら、君の自由はほぼほぼ無くなるんだ。自分でドアを開けることすら出来なくなるんだよ。

連行される前に、しなければいけないコトを考えるコトだ。


事前にすり合わせておけば、逮捕される事実を伝えるだけで後のコトはお任せ…なんてオシャレ泥棒な展開も可能だし、せめて弁護士や家族への連絡を誰かに頼むコトもできる。

勿論、君自身が逮捕後に弁護士に連絡する手段もある。

だが、そういう当番弁護士制度はすぐに来てくれるわけではない。

まず君が警察に当番弁護士を呼んで欲しい旨を伝えない限り、向こうからは来てくれない。

さらに署から連絡が届いて、弁護士会から当番制の弁護士が面会に来てくれるまで数時間掛かる。

その弁護士だってボランティアなので、面会も一度きりだ。

弁護士の目的は君が不当な逮捕をされていないか、人権を蹂躙されていないか…そんなトコ。


しかし、遠慮してはいけない。

この弁護士に外部への連絡、職場や友人、家族へ伝言を頼むコトはできる。

そのまま私選弁護人として雇える財力が君にあれば、もう何も心配するコトはないだろう。


この当番弁護士が、外部と自分が逮捕されたコトについて確実に連絡を取れるかどうかのデッドラインになる。

これを見逃したら、勾留延長されるまで1~2日は誰も君の逮捕に気付かない。

昔は当番弁護士なんて知ってる方が少なかったから、みんな最初は右往左往したもんだ。

留置場で懲役太郎に教えられ、慌てて連絡するのが大体のパターン。今は結構な認知度だよね、ネットのお陰か。


てゆうか、逮捕されるようなコトはすんなよ!ってコト。

お前もな! はい、仰るとおりでございます。



おっと! 逮捕状が執行されて連行される時間になったようだね。

誰かに連絡は取れたかい?署についてから当番弁護に頼るつもりか、それもいいだろう。


しかし、まだ部屋を出るのは早い!


路上で職質なら、とっとと警察署に行こう。ヤジ馬が動画でUPする前にな!もう遅いか…

自宅で逮捕されたなら、落ち着け!まだ行くな!

持っていくものがあるはずだ、次はその話をしようじゃないか。


全部独り言だけどな!